お茶の葉の天ぷら
コネタマ参加中: GWのエピソード教えて 【コネタマ選手権】
あのGWは私の父にとって最後のGWでした。
GWに帰省したとき、私の男友達にお茶を作っている農家の長男がいたことをちゃっかり覚えていた父。
「新茶の葉を天ぷらにして食べたい」とわがままを言いだした。
あまりにうるさいので、彼に電話してみたら1つ返事で
「いいよ」という。
彼の実家は春野町。浜松にある私の実家まで車で1時間はかかるのではないだろうか?私が取りに行くよと言ったけれど、
「新茶の天ぷらは本当にうまいんだよ。たくさんは分けられないけど、オヤジさんに届けてあげるよ」と優しい声で言ってくれた。
本当に忙しい時期で、彼はビニール袋にいっぱいの汗をかいたお茶の葉を夜に届けてくれた。「夕飯を食べていったら?」と言ったけど、「今、忙しいからさ、また今度」と彼は手を振りながら車で帰っていた。
父はその新鮮な、しかも春野の熊野の新茶(高級品です)の葉を天ぷらにして喜んで食べた。
次に彼にあったのは、父の葬式の時だった。「あの時は、ほんとうにありがとう。ご家族にもよろしく伝えて」と言うのがやっとだった私に、
「よかったよ。俺もオヤジさんを喜ばせることが出来てさ。」
どこまでもさわやかな彼だった。今はトライアスロンに夢中になっている様子。あの時は本当にありがとう。
私にとっても、亡くなった父にとっても、忘れられないゴールデンウイークの1日でした。
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